出演にあたって

メインの自然とともに伝えたいレイチェルのメッセージ

 『センス・オブ・ワンダー』の原作を手にしたのは、30年も前のことでした。それ以来、この本は、いつも私のそばにありました。読むたびに想像力をかきたてられ私のセンス・オブ・ワンダーの世界は無限に広がっていきました。今回、グループ現代から、『センス・オブ・ワンダー』の映画化と出演のお話を頂き、素敵な企画に参加できることに大きな喜びを感じています。そして、ちょっぴりの緊張感を抱きながら撮影に入りました。
 春の夜の真っ暗な海辺、潮がひいて海藻に覆われた岩原に踏み込むと足元で夜光虫が光りました。35億年前、生命が誕生した海は、今も生命を育みつづけています。昼間の森は、可憐な花、リスのクリスマスツリーにちょうどいいトウヒの若木、トナカイ苔の絨毯、鳥たちの声、本に描かれたそのままのただずまいでした。
 人知を超えて美しく、そして厳しくもある自然を、レイチェルのことばとともにお伝えできることは、ほんとうに幸せです。



<プロフィール>

 大学研究室勤務中の1970年に『沈黙の春のゆくえ』(同文書院)の翻訳に携わったのを機に、1974年P・ブルックスによるレイチェル・カーソンの伝記『生命の棲家』(のちに『レイチェル・カーソン』と改題・新潮社)を訳出。以来、カーソン研究をライフワークとしており、レイチェル・カーソンの著書の翻訳に『海辺』(1987年・平河出版社)、『センス・オブ・ワンダー』(1991年・佑学社のちに新潮社)、『潮風の下で』(1995年・宝島社)、その他に子ども向けのカーソンの伝記『レイチェル・カーソン』(1999年・偕成社)の翻訳などがある。現在、エッセイスト、レイチェル・カーソン日本協会理事長として、執筆、講演活動により、レイチェル・カーソンの志を語り継いでいる。


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